2016年5月17日火曜日

【Disk Review】Sally's Home "Melody Station"(2015)

久しぶりに旅行じゃない記事を書きます。

Sally's Home "Melody Station"(2015)
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ブラジルのメロディックパンク、Sally's Homeが去年リリースしたアルバムです。2008年結成と活動歴は結構長くて、bandcampを見ているとこれが3枚目?のようですね。

このブログでブラジルと言えばPenseやBullet Bane、Atomic Winter....とかなりゴリゴリのバンドばっかり紹介しているんですが、彼らは至ってシンプルなタイプのメロディックをプレイするバンドですね。Face To FaceやMillencolinなど90年代メロディックからの影響を色濃く感じます。あと昔ポルトガルにEasywayってバンドがいて(今もやってるのかな)、そのバンドに雰囲気がとてもよく似てるなあと思いました。

彼らの武器はなんと言ってもメロディーの際立たせ方だと思います。ボーカルの声が特に個性的というわけでもないんですが、メロディーが聴き手にどんどん刺さってくる感じがするんですよね。そのときに効いているなと思うのが、アクセント程度に入っているだけのギターのリードや、コーラスの入れ方。シンプルな曲が多い分、彼らのやりすぎないアレンジはとってもいい感じです。



個人的なお気に入りは、アルバムが始まるワクワク感に応えてくれるかのようなイントロから始まるM-1"Melody Seems like noise"と、Making Friendsの頃の疾走感あるNUFANライクな展開から、一気に温もりあるコーラスで大合唱のM-3"Rowing to survive"。どちらもひと通り展開が終わった後のCメロ的なパートが最高です。

スタイルは前述の通りFace To Face、Millencolinなど90年代ライクながら、音作りは案外ベースとドラムがゴリゴリしてるのもあって、最近のバンドしか聴かない人にもおすすめできる1枚です。

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