2016年1月17日日曜日

【Disk Review】After The Fall "Dedication"(2015)

パワーと温もりの同居。

After The Fall "Dedication"(2015)
Rate 4.46 / 5.00




名門Bridge NineのメロディックハードコアAfter The Fallが昨年リリースしたこのアルバムです。このジャケットなんだか印象的なんですよね。秋に奥多摩へ行った際、山を見て「あ、After The Fallのアレだ」ってなったのが主な原因だと思うけれど。


ちなみにこれがその時の写真なんですが、改めてパッと並べてみると右から左に山の裾野が広がってる以外の共通点がなくてビックリしますね。何をどう勘違いしたら似ていると思ったんでしょうか。めっちゃそれっぽいと思って、ここぞとばかりに一眼のシャッターを切りまくった自分が恥ずかしい。



小ネタはさておき、このバンドを聴くのは実は今回が初めて。やっている事はムチャクチャ馬力のあるメロディックハードコアなんだけど、なんだかその馬力とは似つかない繊細さや温もりが印象的なアルバムだなあと思います。M-1"Reflection"~M-2"Dedication"の流れを聴いていてそんな事を考えていました。Descendents/ALLみたいなちょっとしたお茶目さと哀愁とが前面に出ている感じがたまらないです。


後半に進むにつれ直球のハードコアが増えてきます。そこにもM-7"Ill Fate"で見せる一瞬のアルペジオやM-8"Lived Fast"のイントロのアナログ感ある音など、繊細に聴き手を煽ってくるポイントがあるんですよね。ただバシバシ音を叩き付けるんじゃなくて、丁寧に包み込むようにしてから全力で叩き付けるというか。一度持ち上げられてからドンって突き放されるとより衝撃がある、みたいな感じです。その落差が最高に気持ちよい。

ということでこれからしばらく聴き込みそうなアルバムです。過去のリリースも漁ってみたい。

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