2014年11月23日日曜日

2014/11/15 Carousel Kings Japan Tour @新宿西口音楽館

先週末は少し前にレビュー書いたCarousel Kingsの来日公演に行ってきました。
【Disk Review】Carousel Kings "Unity"(2014)




今回の招聘はRomantic Nobita Recordsという海外アーティストのブッキングを中心に活動する方々。海外のアーティストとコンタクトを取り、ツアー会場を設定し、サポートのバンドをブッキングし、宿やその他もろもろの手配も自分たちでやってしまうそのエネルギーに尊敬です。

僕が観に行ったのは新宿西口音楽館というスタジオで行なわれるスタジオライブで、この日は会場や音響までRNRのクルーの方がやってた。D.I.Yを掲げている人達だし、普段より手間はかかるかもしれないけど、こういうスタジオライブをかなり大切にしているのかなあ。

Do Nothing
実は彼らとは先月対バンしていて、この日唯一ライブを見たことのあるバンド。結構イージーコアに近いこともやっていて、Radio Feelingsとかに通ずる甘酸っぱいメロディーがとてもナイスだった。曲の展開を間違えたところがあったみたいで、それをMCで言ってネタにしたりしていたけど、そんな所からもメンバーが仲いいんだなあって言うのが伝わって来るライブ。後半にはBlink-182の"All The Small Things"を"Dumpweed"のリズムも交えたカバーを披露してて、思わずにやり。

Halluci Genia
このバンドは初見。3ピースのツインボーカルをフィーチャーしたバンドで、Four Year Strongに影響を受けたであろうリフが印象的。ギターボーカルの人がずっとフロアを煽りつづけてて、それに応じて少しずつお客さんも前に。このギターボーカルさんがなかなか面白い人で、クネクネっとした動きをみせていたりして、それも目が離せなかった。笑

Leaves No Ash
栃木のポップパンクバンド。このバンドのときに他でやることがあって、そちらで手間取っていたらライブを見ることができず…音源を聴いてみたらThe Starting Lineとかああいう感じのサウンドで結構好きだっただけに尚更残念。今度どこかで観たい。

Pizza Fat Girl
女性3人のポップパンクバンド。以前から名前は知っていて、どんなライブするんだろうと思ってた。強烈なブレイクと女性ボーカルのポップパンクが絶妙にブレンドされてたのが新鮮。この日の日本人だと、一番悪〜いドラムを叩いていたのが印象的。

dammit
お次は4人組ポップパンク、dammit。ギターボーカルの人が服装からしてポップパンク大好きなのがわかって、始まるからどういうふうな曲をやるんだろうなと思ってた。State Champsとかの系統だったな。丁寧に、それでいて時折声を荒げながら歌うスタイルがかっこよかった。英語でフロアを煽ったりもしてたし、海外をバリバリに意識しているのも伝わって来た。

Leyline
続いても4人組ポップパンク、Layline。ドラマーの人がこの日のライブを持って脱退で、カナダに帰ってしまうらしかった。モダンなポップパンクというよりは00年代前半のポップパンクに強く影響を受けているのかなという印象。NFGのカバーをやっていたのもこのバンド(だったはず…)。

Coast To Coast
名古屋の6人組イージーコア、Coast To Coast。メンバーの半分くらいが日本人ではなくて、ツインボーカルの2人も外国の人だったけど、MCでは流暢な日本語を喋ってた。ここまでのポップパンクとはだいぶ路線が変わって、けっこうエグめのシャウトとザクザクのリフを絡めるパートが多かった。そして何よりも背の高いボーカルさんの歌声がとても素敵で、後ろのほうで見てたからその声にほれぼれしてた。この時間帯になると結構人も多くなってて、前のほうではモッシュも起こるように。

Windsor Drive (From US)
直前に追加になった(はず)のピアノエモ、Windsor Drive。アメリカから同時期に来日していて、なんかのご縁でこの日出ることになったらしい(って経緯だったはず)。いかんせんうろ覚えであれなんだけど、そんな経緯もあって彼らのような音をならすバンドは他にいなかったし、異色のアクトだった。

ライブ前に機材トラブルが起こったみたいで少し開演が遅れたのと、この日のお客さんが基本的にイージーコアのようなガツガツいくバンドを好む人達だったからか、初めこそフロアの盛り上がりはイマイチだったけど、進んでいくにつれてかなり多くのお客さんの心をつかんでいた気がする。

浮遊感のあるギターと淡々と刻まれるリズムの上を、ピアノと歌でクールにもホットにも、自由自在に色づけをするボーカルの人の存在感がすごかった。ジャンルは違うかもしれないけど、ああいうライブを見てしまうと誰でも惹き付けられてしまうと思う。

Carousel Kings (From US)
ようやくメインアクトのCarousel Kings。もうスタジオライブとは思えないくらい人がぎっしりだった。PFGの人がMCで結構長いこと待ってたんだ!みたいなことを言ってたけれど、この日は彼女たちのような来日をずっと待ち望んでいた人達が沢山いたのだと思う。

ギターの人のかめはめ波が繰り出された後に始まったライブの1曲目は"Headphones"。今年リリースのアルバムのオープニングトラックで、フロアの盛り上がりは最高潮。その後も新作中心のセットリストで、フロアは大盛り上がり。モッシュはもちろん、飛んでる人もいた。

"Silence"などシンガロング必至の曲ではみんなが拳を掲げて歌い、ハードコアに落とすパートでは腕を振り回す人も。実は個人的にスタジオライブって初めてで、スタジオでハードコアモッシュとか起こったりするのかなと不思議だったんだけど、実際はその逆でスタジオの距離の近さでやるからこそ起こるうる動きなのかもと思った。

実は彼ら、オフィシャルの情報とかを見ると今のところ正式メンバーが2人しかいないらしく、他はサポートを迎えることでライブをしているみたいなんだけど、そんな状態でよく日本まで来て素晴らしいライブをしてくれたなあと素直に感謝。こんなこと言ったら失礼だけどメンバーが大幅に脱退したバンドってそのまま活動を止めてしまうことも多いから、ひょっとしたら次はないのかもしれないと思いながら、1曲1曲を頭に焼き付けるようにライブを観た。でもあんなライブ見せられてしまうと、また日本で見たい。

一番の目当てであったCarousel Kingsはもちろん、他のバンドも皆気合い入ってて、とっても楽しい土曜の夜でした。

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