2014年9月18日木曜日

【Disk Review】Another Chance "Tiempos Difíciles Y Desalentadores"(2014)

先日エクアドルのコンピについて触れましたが、その中から1バンドレビューを書こうと思います。なかなかかっこいいです。

Another Chance "Tiempos Difíciles Y Desalentadores"(2014)
Rate 4.28/5.00

アルゼンチンはRosarioという町の高速メロディック、Another Chance。先日のMuteの南米ツアー、アルゼンチンラウンドのサポートアクトは彼らだったみたいです。メタリックなサウンドとある意味ペラッペラなリードなんかはMute直系。タッピングやプログレッシブなストップ&ゴーを多用していて、そういった点ではForus、AWSなどにも通じるのかもしれません。



アルバムはM-1が超テクニカルなインストで、M-2からボーカルが入ります。スペイン語ボーカルとビッグなコーラスがこの上なくむさ苦しくていい。ボーカル入ったからって関係なくピロピロするしわけわからんストップ&ゴーは入るし、情報過多(褒め言葉)ですらあります。後半はスラッシーな展開も出てきて、余計わけわからん感じに。結構大胆にスラッシュメタルからの影響を曲へ反映させてるのではないでしょうか。



M-3からは軽めのブレイクダウンもちらほら出てきます。シャウトというか裏声でキャーって言ってるだけなんですけど、なんだかTDWPっぽい。Belevedereからの影響を隠す気なんてまったくないコンピ収録のM-5、巻き舌全開のM-8なんかも好みです。やはりスペイン語のボーカルがかなりいい味出してます。英語で歌ってたらこのクセは出てないんじゃないでしょうか。スラッシーな展開もメロディーのクセにいい感じでマッチしているからこそハマっているような気がします。



あえて言うなれば、ストップ&ゴーからのリズムチェンジに僕はたまについて行けませんでした。笑 この手のアプローチを取るバンドだとそれは仕方ないことなのかもしれないですが…ノリが合っていないかなと感じるところがあったので、そこが改善されればさらにかっこよくなるのかなあなんて思ったり。

Muteが好きでもう少しピロピロしたバンドを探している人だったり、Forusは好きだけどもう少しメタリックなサウンドを探している人には超オススメです。

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